戦女神2
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1.製品概要
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ブランド : エウシュリー
ジャンル : ファンタジーRPG
発売日 : 2002年10月25日
原画 : 鳩月つみき
シナリオ : 秋谷里夫,天崎カケル
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2.主要キャラ
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■セリカ・シルフィル
本作の主人公
製作スタッフからは万能系キャラとして紹介されているが,間違い無く格闘・中庸系.
スキルは軸となる"飛燕剣"の他に"電撃系","肉体系","性魔術","召喚","支配力操作"とバリーエーションが多く,いずれも(ほぼ)セリカ専用である.主人公補正にも程がある
実際には飛燕剣の性能が他のスキルより抜群に優れているので,打撃を無効化する敵でも出現しない限り,魔術系のスキルを使うのはタイムゲージの無駄となる.
■エクリア・フェミリンス
本作のヒロイン.専用ルートあり
基本的に魔術・攻撃系.
魔術系キャラは中盤以降全く通用しなくなるので,スタメンは厳しい.
ちなみに俺は趣味で使い続けた.
攻撃,防御支援系のスキルを持っているのが救い.
そこそこ効果がある気がするのは,俺がエクリアを使う理由を欲しがっているからかもしれない.
"肉体系"の魔術さえ使えれば,文句無く支援キャラとして活躍できたのに…
■マリーニャ・クルップ
格闘・軽装系だが,序盤は「魔術系よりはマシ」程度の打撃能力.
アイテム発見のスキルも,終盤もしくは2周目まで用無しなので,エクリアと並んでスタメン落ち候補.
しかし中盤のイベントで中型剣が装備可能になると状況は一転.
攻撃回数の多さが活かされて,通常打撃ならセリカに次ぐ威力を発揮し,スタメン確定.
よって小型剣のスキルを鍛える必要は無いので,序盤は真珠集めに備えてアイテム発見スキルを中心に育てるべき.
■シュリ・レイツェン
コイツもヒロインらしく,専用ルートがある.
魔術・回復系.序盤唯一の回復系スキル持ち.
全魔術中最高の威力を持つ”メギドの槍”を抱える魔術スキル"神聖・古神系"を持っている唯一のキャラ.
よってスキル面ではエクリアよりヒロインらしい扱いをうけている.
ところが,”メギドの槍”は習得する頃には魔術自体が力不足になるので出番無し.
さらに耐久力が低いので,次第にレヴィア,ロカらに回復担当のポジションを奪われ
賢者の石に成り下がる.
終盤,"強力な魔道銃を装備させると化ける"らしいが,マリーニャ程の伸ではないのでやっぱり出番無し.
■サリア・レイツェン
魔術・特殊系で,"召喚"スキルを持つのはコイツとセリカだけ.
ゆえにスタッフは"大器晩成型","育てばセリカ級"等と書いてユーザーに期待を抱かせるが,そんなことはない.
何度も書くが,魔術は中盤以降通用しない.
また,システムの項で詳しく書くが,召喚の性能自体が低い上にサリアの召喚は習得に手間がかかる.
苦労に見合う効果は得られないと断言できる.
■レヴィア・ローグライア
格闘・中庸系.格闘系キャラとしての性能は"可もなく不可もなく"といったところ.
ロカ,マウアらの加入等で攻撃力のインフレ起こると,完全に置いて行かれる.
攻撃面に特別優れた点は無いが,回復担当として性能を評価すると.
回復スキルの性能自体はシュリに劣るが,格闘系なので打撃力,存率が高く,シュリよりも実用的である.
ロカも回復スキルを習得するが,彼女はできる限り攻撃に参加させたい.
俺のプレイでは,最後まで(回復役として)スタメンだった.
神聖・一般系は弱いのでオマケのようなものか.
■ロカ・ルースコート
何故かヒロインではない
魔導鎧が装備できる格闘・特殊系.砲撃は反則的な性能.
何より「これで終わり…」のボイスが最高.
槍の攻撃力も高く,神聖・回復系,神聖・現神系スキルも習得し,いずれも重宝するので,セリカよりよっぽど万能キャラらしい.
"魔導鎧ラヴィーヌ"が最後まで使えないのが残念.
■マウア・フィズ=メルキアーナ
格闘・特殊系.ロカ同様魔導鎧が装備可能.
魔導鎧のおかげで攻撃能力だけならトップクラスだが,ロカとの違って砲撃以外の攻撃手段が無いのが辛い.
砲撃は燃費が悪いので,対BOSS戦専用として割り切って使うか.
■ウェンディス・プラーナ
"神聖","召喚"といった特殊系を除いて全系統の魔術が使える完全な魔術・攻撃系.
よって以下省略.
■カウラ・グレイジー
格闘・重装系.
能力だけなら間違い無くスタメン.
俺はキャラが好きになれなかったので使っていない.
■シェンナ
魔術・特殊系.
セリカ以外で唯一"戦速"を強化できるスキルを習得するが,それだけで使えるわけがない.
ストーリー的にも出番が少なく,エルフ及び双子担当以上の存在ではない.
■シェスタ
格闘・軽装系.
弓スキルは育てられればそこそこの威力だったが,魔導鎧と比べると見劣りする
というわけでエルフ及び双子担当その2.
この双子は一度離脱するのだが,きちんとストーリーを追わずにプレイすると合流イベントを見逃す恐れがある.
悲しいが戦力的には問題は無い.
■レシェンテ
魔術・攻撃系.
寝返り担当.
の割りには特殊なスキルも無く,魔術師なのでやっぱり使えない.
魔神設定のおかげでHPだけ無駄に高かった.
ロリだから優遇されてるんだろう.
■イーrリッシュ・サイレン
格闘・重装系.
条件次第で加入するキャラ.レシェンテと違って性能的にはそこそこ(カウラに匹敵).
でもわざわざ男を使う理由はないので出番無し.
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3.システム
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RPGとしてのゲーム性は非常に高い.
(独自の?)リアルタイムの性質を上手に取り入れた戦闘パートは,コンシューマに近いレベル.他のリアルタイム形式のRPGと大きく異なる点は,敵の行動と実行までの待機時間,硬化時間といった情報が無償で得られる点ではないだろうか.
このシステムによって,プレイヤーは敵の行動を完全に把握できるという利点を得る代わりに,常に行動時間を意識しながら戦闘を運ぶことを要求される.少なくとも,いくつかのBOSS戦では,この時間計算が必須となる.)
また,ユニットのパラメータ,スキル,アイテム数が豊富で,戦闘準備においても十分に試行錯誤できる.
残念な点はインターフェースとゲームバランス
先に述べたように戦闘準備にそれなりの作業量がともなうので,操作性の悪さはゲームのテンポを損なってしまう.マウスホイールやキーボードショートカット等の対応が欲しかった.
ゲームバランスについては,終盤の魔術師キャラの弱体化が悲惨.もう少し魔法の使用にメリットがあってもよかったのでは.
特に"召喚"は貴重なセリカのゲージを使用する割りに,使い間は完全なCPU制御の上,威力も今ひとつで,活躍の機会が少なかった.さらに2倍モード以降では完全に格闘戦の世界."飛燕剣"と"砲撃"以外の攻撃は全くといって良いほど効かなくなる.
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4.総評
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全体的な評価は90点ぐらいなのかな?.
原点された10点は全てインターフェースの問題.ゲームバランスについてはある程度仕方の無い部分もあるだろうから.
他にも"戦闘ボイスにバリエーションが欲しい"とか細かい要求はあるけれど,この業界で作ったRPGとしては十分な出来だと思う.ア○スみたいに妙に洗練されたゲームにされたら,それはまた腹が立つような気もするし.
シナリオ,音楽,CGはどれも無難な出来.
「エクリアルート一本でよかったんじゃないか?」と思うのは戦女神をプレイしてないから?
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