蒼海の皇女たち
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1.製品概要
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ブランド : アナスタシア
ジャンル : Uボート戦ADV
発売日 : 2008年3月14日
原画 : やくり
シナリオ : 荒木瑛
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2.主要キャラ
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ADVなので省略.6人ぐらい攻略可能.声優陣も問題無し.
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3.システム
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Uボート戦ADVとか言っているが,肝心の戦闘パートがだたの作業ゲー.
「止まれ」と言われたら「停止」ボタンをクリック,
「進め」と言われたら「前進」ボタンをクリック,
コレの繰り返しをひたすら要求され続けるだけ.
さらに運要素も強い.魚雷の命中率は,敵艦との相対距離に依存する(らしい)が,ほぼ,500mか1000mかの2択しかない上,命中率の表示が無いので,500mで避けられると非常にストレスを感じる.
よってプレイヤーは戦闘に勝利するための努力を全く要求されない.ただ忍耐のみが要求される.
もう少し,戦闘中の行動の幅を広げるか,いっそシューティングやアクションにしてしまったほうが,ゲーム性があったのではないだろうか.
今回はEushullyの標準機能と化している「二週目以降の戦闘スキップ」が無いので,フルコンプを目指すと同じ作業を何度も繰り返すことになる.
戦闘内容でルート分岐するためらしいが,Eushully信者の俺でさえ苦痛だった.
愛を試されていると自分に言い聞かせてフルコンプ.
世界観自体は気に入ったので,肝心の戦闘システムが中途半端な出来に終わったのは残念.
何故かカットインCGだけは完成度が高い.
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4.総評
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システム面については辛い評価をしたけれど,価格を含めて総合的な評価をすれば十分合格点.
ただし,前作「子作り番長」の出来が悲惨だった分,評価基準というか,Eushullyに対する期待度そのものが下がっている感はある.
シナリオはいつもと同じ無難な出来.ただ,メイン以外はEND後の扱いがぞんざいな感じがした.
RPG系をあえて回避して,新ジャンルの開拓を目指した5作目の作品だが,今回のシステムが発展するか,1回きりになるかは微妙なところだと思う.
CGはやくりさん.「魔法が」と比べると,よりつみきさんに似てきた(目元とか)ので,今作の開発でやくりさんの画力が上がった点だけでも,この作品を作った価値はあると思う.
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