峰深き瀬にたゆたう唄
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1.製品概要
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ブランド : エウシュリー
ジャンル : 純愛系ファンタジーRPG
発売日 : 2006年8月25日
原画 : 鳩月つみき
シナリオ : 松江旺來
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2.主要キャラ
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■フィーノ・セフィット
主人公
打撃力は低いが,"投擲","再行動"が優秀なのでスキルでカバーできる.
ダンジョン探索も"隠し扉発見"が無いと話にならないので,戦闘,非戦闘時においてメインで使っていくことになる.
■セフィリア・ラファイエ
ヒロインその1
"西方聖炎槍","神聖魔法(攻撃,回復)"スキルを持つ万能キャラ
"西方聖炎槍"の威力は高いのだが,コストが高く射程に難があるため,意識して使っていかないと育たない.
スキルの切り替えは結構面倒なので,多少弱くても"投擲"一本でいけるフィーノを使ってしまいがち.
この人よりもコイツの母親が好きだった俺はラストシーンで泣きを見ることに…
■ミュリ・アウローラ
ヒロインその2.
なのだが,年齢が低すぎて女性として意識できないというユーザーは多かったのではないだろうか.
魔法担当なのだが,今作は1つの札(アイテム)に対して1つの魔法が使えるというシステム.
魔法は範囲,属性の2系統においていくつかの種類が用意されているので,ある程度の局面に対応するためには,それなりの数の札を持ち歩き,持ち替える必要がある.
当然それら全ての札のメンテナンスも必要.
その作業量から,俺としては最も使いたくない(注使えないのではない)キャラ.
■クロエ
嫌いではないのだが,エロゲーでわざわざオッサンを使う理由はない.
脳筋のゴリラみたいな女性ユニットを出されても困るのだけど.
戦闘力が欲しい場合はセフィリアを使えば済む話なので,重い石を動かすこと以外に仕事は無い.
■フォーチェラ・シード
遠距離攻撃は障害物の多いマップで非常に重宝するが,威力が弱く何もしないよりマシ程度の効果.
スキルもセフィリアのものよりは融通が利くが,やっぱり威力不足.
何故か専用ルートが無い.
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3.システム
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好き嫌いが相当はっきり出ると思われる.
敵がそれなりに強い上,時間,空腹,疲労といった制約のおかげで探索は思うように進まない.
さらに家賃(上納金?)装備のメンテナンスのおかげで中盤までは財政面も厳しい.
キャラ数や,戦闘中の選択肢が少ないので,作業量の多さの割りに楽しめる部分が少なかった.
合成で強力なアイテムを入手するのが唯一の楽しみだが,そもそも使えるユニットが5人しかいないので,この5人が好きになれないと価値が無い.
俺のように"強いパーティーを作っていく"または"気に入ったユニットを育てていく"とこを楽しみにしている人間にとっては不満が残るだろう.
逆に向いている人間は"限られた条件の中で目的を達成する"ことに意義を見出す人ではないだろうか.
キャラ切り替えのホイール対応,アイテム,スキルのショートカットキー機能等に,毎度のインターフェース問題を事前に防ごうという姿勢が光る.
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4.総評
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さすがに今回は評価の出来ない.
苦手な料理はどんな料理人が作っても苦手なのだから(ズレてる?).
初めてのジャンルにしては頑張ったのではないだろうか?
ただし,メインキャラよりもサブキャラの方が魅力的だったのは間違いなく問題.
双子or先生が仲間になっていたらあるいは…
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